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目の下のフィラーを希望したのに、別の施術を勧められたら?医師が最初に確認する5つのポイント

こんにちは。プランミークリニックのイ・スンファン(이승환)代表院長です。

「先生、目の下のフィラーを受けに来たのに、どうして別の方法のお話になるのですか?」

診察室で、ときどきいただくご質問です。

目の下が暗く、疲れて見えることを気にされ、フィラーを考えて来院されたのに、私がすぐには施術をお勧めしなければ、少し不思議に感じられるかもしれません。

ただ、目の下のフィラーは、暗い部分を単純に埋める施術ではありません。

目の下のフィラーは、ボリューム不足によるくぼみや影を和らげるために行うヒアルロン酸フィラーの施術です。脂肪の突出、色素沈着、皮膚のたるみが主な原因であれば、フィラーだけでは希望する変化を得にくいことがあります。

そのため私は、どのくらい注入するかよりも先に、なぜ目の下が暗く見えるのかを確認します。

今回は、実際の目の下のフィラー相談で大切にしている確認事項をご説明します。

目の下のクマのフィラー相談についての説明画像
クマのフィラー

目次

  1. 目の下のフィラー相談で、最初に確認することは?
  2. クマと目の下のくぼみは、どう見分けますか?
  3. フィラー以外の施術をご提案する理由
  4. 目の下のフィラーで、注入量と深さが大切な理由
  5. クリニック選びで確認したいこと
  6. 目の下のフィラーについてのよくあるご質問
  7. 目の下のフィラー相談で、最初に確認することは?

1.最初に確認したいのは、目の下に影ができている原因です。

目の下が暗く見えても、必ずしもボリュームが不足しているわけではありません。

目頭から続く溝が深くなって影ができている方もいれば、目の下の脂肪が前に出て、その下が相対的にくぼんで見える方もいます。

皮膚そのものの色が暗い場合や、血管が透けて見える場合もあります。

国際学術誌Journal of Cosmetic Dermatologyに掲載された目の下のフィラーに関する専門家の推奨文書でも、くぼみ、脂肪の突出、皮膚のゆるみ、色素沈着、むくみなどを併せて評価すると説明されています。

私も相談では、目の下だけを見ているわけではありません。

正面と横から凹凸を見て、笑ったり表情を作ったりしたときに、周囲の組織がどのように動くかも確認します。

特に、朝に目がむくみやすいか、過去にフィラーを受けたことがあるかも大切な情報です。

フィラーは不足したボリュームを補う方法であり、目の下のあらゆる影に対応できる方法ではないためです。

  1. クマと目の下のくぼみは、どう見分けますか?

目の下が暗く見える原因は、大きくくぼみ型、脂肪突出型、色素型、皮膚のたるみ型に分けて考えられます。

目の下のタイプ 主な特徴 フィラーの適性
くぼみ型 目頭から下方向に溝ができている ボリュームを補う方法を検討できる
脂肪突出型 目の下が膨らみ、その下に影がある フィラーだけでは限界がある場合がある
色素型 皮膚自体が茶色や暗い色を帯びている 色素そのものの改善は難しい
皮膚のたるみ型 小じわや皮膚のゆるみを伴う 皮膚の状態に応じた別の方法が必要
むくみ型 朝のむくみが強い、目の下がよくむくむ フィラーでむくみが悪化する可能性を考慮する

もちろん、実際の患者様の状態は、このようにはっきり分けられるとは限りません。

少しくぼんでいる一方で脂肪も突出し、皮膚の色も暗いというケースも少なくありません。

そのため大切なのは、一つのタイプに当てはめることよりも、今ある目の下の影に最も大きく影響している原因を確認することです。

例えば、ボリューム不足が主な問題であれば、目の下のフィラーを検討できます。一方、皮膚の色が主な原因であれば、フィラーを注入しても暗い色は残ることがあります。

こうした違いを知っておくと、施術方法を考える際の参考になります。

  1. 目の下のフィラー以外の施術をご提案するのは、なぜですか?

フィラーが適していないと考える代表的な状態は、脂肪の突出、むくみ、皮膚のたるみが目立つ場合です。

特に、目の下の脂肪が膨らんでいる状態で、その下のくぼみを無理に埋めようとすると、目の下全体が厚く、むくんだように見えることがあります。

また、ヒアルロン酸フィラーには水分を引き寄せる性質があるため、普段から目の下がむくみやすい方は、より慎重な検討が必要です。

このような場合は、まず脂肪の突出の程度、皮膚の弾力、むくみの原因を確認してから、フィラーの適性を考えます。

状態に応じてスキンケアや色素への治療を検討することもあります。目の下の脂肪の突出が明らかな場合には、関連する手術が適しているか評価を受けるようご案内することもあります。

別の方法をご説明するのは、フィラーがよくない施術だからではありません。

患者様が希望される変化と、フィラーで実際に補える部分が異なる場合があるためです。

目の下を明るく自然な印象に見せたいという目標に向けて、フィラーを注入しないという選択も、大切な診療上の判断だと考えています。

  1. 目の下のフィラーでは、少量と適切な深さがなぜ大切なのですか?

目の下は、顔の中でも皮膚が薄く、周囲の構造が複雑な部位です。

そのため、製品の種類に加え、注入する位置、深さ、量、もともとの組織の状態を併せて考える必要があります。

特に、フィラーが浅すぎる位置に入ったり、不均一に分布したりすると、青みがかって透けて見えるチンダル現象(Tyndall effect)が起こることがあります。

過剰に注入すると、輪郭の凹凸や持続するむくみが生じる可能性もあります。

私は目の下の施術にベロテロ・バランス(Belotero Balance)を使用しています。

ベロテロ・バランスはヒアルロン酸フィラーです。製品の物性を分析した研究では、比較的低い弾性と粘度、組織内で均一になじむ特性が報告されています。

ただし、これらの特性は、すべての患者様に同じ結果を保証したり、チンダル現象やむくみを防いだりするという意味ではありません。

私は製品選びと同じように、患者様の皮膚の厚さと目の下の構造に合わせて、適切な注入量と深さを決めることが大切だと考えています。

不足して見える部分を一度に多く埋めるのではなく、必要な範囲を慎重に確認するのも、そのためです。

  1. 目の下のフィラーを受けるクリニックでは、何を確認するとよいですか?

目の下のフィラーを調べる際、価格や製品名を中心に比較することがあるかもしれません。

ただ、目の下は、一人ひとりの解剖学的な構造によって施術の適性やリスクが変わる部位です。

相談では、次の点を確認してみてください。

  • くぼみ、脂肪の突出、色素沈着を区別して説明しているか
  • 使用する製品名と、その部位への使用に関する承認・安全性の情報を案内しているか
  • 過去のフィラー施術歴と、普段のむくみについて確認しているか
  • 服用中の薬、病気、アレルギーなどを確認しているか
  • 副作用が起きた際の対応体制と、施術後のケア方法を説明しているか

ヒアルロン酸フィラーは、必要に応じてヒアルロニダーゼで分解する治療を検討できます。ただし、すべての問題を簡単に元に戻せるわけではありません。

まれですが、フィラーが血管内に入ると、皮膚壊死や視力障害などの重大な合併症が起こることがあります。

施術前には、こうしたリスクと緊急時の対応についても十分な説明を受けることが大切です。

  1. 目の下のフィラーについてのよくあるご質問 FAQ

Q1. 目の下のフィラーは、どのような人に適していますか?
目の下のボリューム不足によって溝ができ、それによる影が主なお悩みである場合に検討できます。ただし、脂肪の突出、むくみ、皮膚のたるみなどもある場合は、個別の診察が必要です。

Q2. クマは、目の下のフィラーでよくなりますか?

クマの原因によって異なります。くぼみによる影はボリュームを補うことで和らぐ場合がありますが、色素沈着や血管の透けが主な原因であれば、フィラーだけでの改善は難しくなります。

Q3. 目の下のフィラーは、通常何cc必要ですか?

すべての方に共通する決まった量はありません。くぼみの深さ、皮膚の厚さ、左右差、既存のフィラーの有無などを考慮して決めます。量が多いほどよい結果になるとは限りません。

Q4. 施術後に内出血や腫れが出ることはありますか?

一時的に内出血、腫れ、押したときの痛み、赤みなどが生じることがあります。ただし、強い痛み、皮膚が白や灰色に変わる症状、かすみ目や視力の変化があれば、直ちに救急診療を受けてください。視力の異常は、対応を遅らせてはいけない緊急の状態です。

Q5. 以前のフィラーが残っていても、再度受けられますか?

既存の製品の種類、残っている位置と量、むくみやしこりの有無によって異なります。長い時間が経過していても、すべて吸収されたとは限らないため、現在の状態を確認してから再施術を検討します。

Q6. 結果が気に入らなければ、溶かせますか?

ヒアルロン酸フィラーは、ヒアルロニダーゼで分解する治療を検討できます。ただし、位置や状態によって反応は異なり、追加の処置が必要な場合もあります。すべての副作用が溶解注射だけで解決するわけではありません。

おわりに:目の下のフィラー相談で、私が最も大切にしていること

相談で最初に考えるのは、「どの製品をどのくらい注入するか」ではありません。

今の目の下にフィラーが本当に必要か、そしてフィラーで改善を目指せる範囲がどこまでかを、先に確認します。

同じクマでも、ボリュームを補うことが役立つ方もいれば、別の治療を優先して検討したほうがよい方もいます。

そのため、フィラーを希望して来院されても、その場では施術をお勧めしない場合があります。

その過程も、よりよい結果を目指すための大切な診療だと考えています。

目の下が暗く見える理由を知りたいときは、施術方法を決める前に、現在の構造や皮膚の状態を一緒に確認してみましょう。

プランミークリニック イ・スンファン(이승환)代表院長


医学的参考資料

  1. Anido J, et al. (2021). Recommendations for the treatment of tear trough deformity with cross-linked hyaluronic acid filler. Journal of Cosmetic Dermatology. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7818415/
  2. Nikolis A, et al. (2022). Expert Recommendations on the Use of Hyaluronic Acid Filler for Tear Trough Rejuvenation. Journal of Drugs in Dermatology. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35389598/
  3. Sundaram H, et al. (2013). Biophysical characteristics of hyaluronic acid soft-tissue fillers and their relevance to aesthetic applications. Plastic and Reconstructive Surgery. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24077013/
  4. U.S. Food and Drug Administration (FDA). Dermal Fillers (Soft Tissue Fillers): Risks and Safety Information. https://www.fda.gov/medical-devices/aesthetic-cosmetic-devices/dermal-fillers-soft-tissue-fillers

本記事は、目の下のフィラーについて一般的な医学情報をお伝えするものです。適性、効果、副作用は個人の状態によって異なり、医療者の診察を通じて判断する必要があります。

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